2014/02/20

『私の船長さん』




作・絵: M.B.ゴフスタイン

訳: 谷川 俊太郎
出版社: ジー・シー 


ゴフスタインの描く、小さなロマンス。


私は木製の小さなお人形。窓枠にある漁船を見下ろすのが好き。なぜなら、そこにはきっと船長さんがいるから。船長さんは私に会いにきて、きっと結婚を申し込む。2人は楽しく食事する。彼が長い航海に出る間はおるすばん。おだやかな航海を祈りながら。私は、漁船をみるのがすき。なぜなら、彼がそこにいるとおもうから。。。


そんなお人形の物語が、シンプルで可愛らしい絵と、谷川俊太郎さんの日本語訳で語られている。


机の上の置物ひとつにも、小さな物語があるのかもしれない。そうだとしたら、とても素敵だな。この絵本を読むと、そんな考えがふとよぎる。折に触れて静かに読み返したい絵本。

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