2015/01/18

『ナマケモノのいる森で』



2歳になりたての頃からの娘のお気に入り。

 さがしてみて。
 葉っぱのあいだや 木の根もと。
 その木のうえの こずえまで。
 森のあちこち、すみずみまで。

繰り返されるフレーズは、耳に心地よくて、何度でも読みたくなる。


絵本のすみずみまで見てみると、
こんなところにハリネズミが!
とかもあって楽しい。

ナマケモノを見つけては毎度嬉しそうな娘。


裏表紙に添えられた言葉。

 2000年から2010年のあいだに、
 1300万ヘクタールもの森が失われました。
 この破壊は、ナマケモノを含む、
 数多くの動物の生存をおびやかしています。

この美しい仕掛け絵本を読むたびに、
この事実を思う。
そして、まどさんの『ページ』という詩を思い出す。


 読んでいる人は 気がつきません
 でもページは めくられるときの
 わずかな風に
 一しゅん
 目をさまして 見るのです

 心の中の ふるさとの
 二どと かえれない林を
 風にそよぐ みどりの木々を
 「立つ」という形に かがやいている
 じぶんたちの すがたを (後略)


あー。
子どもがもう少し大きくなったら、
一緒に木を植えに行きたいな。
いますぐにでもできることとしては、
紙や本を大切にすることかな。
とくに絵本は、魂やどっちゃうくらい、
繰り返し読んでいきたいな。

などなどを思ったりしてしまう、
『ナマケモノのいる森で』。

にしても、paresseux=ナマケモノということで、
声に出して読んでいると、
「ナマケモノ」を連呼することになり、
そこがちょっと微笑ましいと感じてしまうのは、
私だけではないはず。

0 件のコメント:

コメントを投稿