2014/03/12

『ひまわりのおか』



読みながら大泣きしてしまって、読み終わる頃には涙と鼻水で顔面がグチャグチャになっていた。

あの日、あのとき、たくさんの悲劇が起こった。大川小学校でも、七十四人の子どもたちと、十人の先生の命が奪われた。お母さんたちは、くる日もくる日も、子どもをたちを探した。がれきをはこび、土をほり、海のそこをのぞいた。

ほんとうに、こんな酷いことってない。抱きしめることさえできなかったお母さんやお父さんが、きっとたくさんいたんだろう。ひまわりの丘をつくったお母さんたちの気持ちを考えると、心がギューッと苦しくなって、言葉がでない。

それでも、絵本のなかには、たくさんの子供たちの可愛らしい笑顔や素敵な思い出が描かれていて、「喪失の悲しみだけでなく、人の優しさや愛情、そして強さ」をも伝えてくれる絵本だと思った。

読み終わって、いろんな思いが心のなかを駆け巡ったあと、大事にしなきゃと強く思った。子どものことも、子どもと過ごす時間も。当たり前の幸せなんてものはなくて、特別なことなんだと思った。おはようも、いってらっしゃいも、おかえりも、心を込めて、笑顔で伝えようと思った。そして、たくさん抱きしめようと思った。絵本だって、読んでと言われたら、いくらでも読もう。遊ぶときは思いっきり遊ぼう。話をきいて欲しいときは、いくらでもきくよ。たくさん一緒に、楽しいことをしよう。笑い合おう。そう思った。


借りて読んだ本だけど、この本、買う。手元に置いておきたいです。そして、子供と一緒に読んでいきたいです。忘れてはいけないと、強く強く思うから。

0 件のコメント:

コメントを投稿