2013/07/03

『まおちゃんのうまれたひ』



神沢利子:さく
加藤チャコ:え
のら書店

[娘、1歳3ヶ月時初回読み聴かせ]


そっと抱きしめたくなるような、美しい絵本です。

「くまの子ウーフ」の作者、神沢利子さんが、

あかちゃんと、かつてあかちゃんだった

お母さんに贈る絵本。


全てのページが、

優しくて明るく美しい色彩に満ちていて、

言葉のリズムも心地よく、

娘も最後のページまでじーっと見ていました。


まおちゃん、のところを、

自分の子供の名前に言い換えて読むと、

子どもが喜ぶばかりか、

親である私の気持ちもホンワカと温かになります。



うまれたばかりの まおちゃんの

ちいさな てが つかんだのは はるのくうき


まおちゃんに さいしょに ほおずりしたのも


はるのくうきよ



   まおちゃん うまれて おめでとう


   これから いつも いっしょだよ



だれにも きこえない こえなのに


あかんぼ まおちゃん へんじした


ちからいっぱい


あおー あおー おわぉー



たくさんの春の花や動物たちに囲まれて、

だいすきなママの腕に抱かれて、

うまれたばかりの あかんぼ まおちゃん。

大自然のすべてが、地球のすべてが、

まおちゃんの誕生を祝福してくれます。

山は 山いっぱいの おめでとうを抱いて。

海は 海いっぱいの おめでとうを抱いて。

普段の都会での生活では忘れてしまうけど、

子どもと一緒に浜辺で遊んだり、

満天の星空を見上げたり、

青々とした木々を見ていると、

たくさんの自然や生き物が、

おめでとうって言ってくれている気がします。

赤ちゃんは、愛しい贈り物。

そんな気持ちを、そっと思い出させてくれる絵本です。


娘もちょうど同じく春の日生まれ。

何度も繰り返し読んであげたい絵本に、

また今日も出会うことができ幸せです。

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