2014/04/04

『ねないこだれだ』



小さい頃、オバケはカタチのない怖いもので、障子の隙間や部屋の隅(特に天井の角)にいるんじゃないかと想像しだすと止まらなくって、無理矢理お姉ちゃんの布団に潜り込んだりした。

そんなオバケへの怖い気持ちを、この絵本を読むと思い出して、少しくすぐったい気持ちになる。

うちの娘は怖い怖いと言いながら、この絵本がお気に入りで、毎夜寝る前に必ず読む。昨日は、怖い声で読んでくれたりして。いつまで経っても寝ないときも、「ねないこはだれだ?オバケが来たぞー」と言うと、キャーッと喜びながら布団に潜り、オバケに見つからないように(笑いながら)静かにしているうちに、いつの間にか就寝すること数度、、、。可愛いなぁ、と思わずアタマをなでなでしてしまう。

せなけいこさんの描く黄色い目のオバケは、たしかに怖いのだけど、どこかしらチャーミング。カタチのないオバケを想像して怯えてしまうより、このオバケと仲良くなっちゃうほうがいいのかもなぁ、と大人になった私は思ったのでした。

もし『ねないこだれだ』を本当に怖がっちゃう子がいたら、あわせて同作者さんの『オバケなんてないさ』を読めば、オバケと仲良くなれるはず。

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