作・絵:酒井駒子
出版社:偕成社
玄関のマットの上に坐りこんで、よるくまをぎゅ~っと抱きしめる男の子。
その様子がとってもかわいくて、このお話に一気に感情移入してしまう。
それは娘も同じようで、男の子と一緒によるくまのお母さんを探してあげる。
「ママは、おさかな かいにいったんだよ~!!」と、
男の子たちにいっしょうけんめい教えてあげたりして(本当はお魚釣ってるんだけど・・・笑)。
よるくまがお母さんに会えたときは一安心。
わたしも昼間は子どもと離れて働いているので、
この本を読んでいると、どうしても泣けてきてしまう。
おうちのお風呂場のカーテンをバッて開ける後ろ姿も、
よるくまが「おかあさんは?おかあさんは?」って泣いちゃうところも、
ママに泣きながら抱きつくところも、
よるくまをおんぶしながらお母さんくまがお話しするところも、堪らない。
声に出して読んでいると、わたしに同調しちゃうのか、娘も涙ぐんできてしまうので、
よるくまがお母さんと会えたときは、二人で思いっきり「良かったね!!!」と言い合う。
最後のおやすみシーンの男の子の寝顔は、まるで、うちの子の寝顔みたい。
この子の寝顔を見たママパパは、みんなそう思うんじゃないかな。
とても、ぐっすりと、可愛い顔をして寝ているので、
そのまま私たちもおやすみモードに入ったりする。
「ママ、よるくまは、かわいいね」
男の子のマネをしてなのか、本当にそう思ったのかはわからないけど、
絵本を読み終わって娘がそうつぶやくので、
「そうだね。かわいいね。ゆいちゃんもね、と~~ってもかわいいよ!」
と言いながら、その小さなからだをぎゅ~っと抱きしめた。
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