2014/04/11

『よるくま』



作・絵:酒井駒子
出版社:偕成社


「だいてみたら かわいかった。そのこは よるくまと いうなまえ。」


玄関のマットの上に坐りこんで、よるくまをぎゅ~っと抱きしめる男の子。

その様子がとってもかわいくて、このお話に一気に感情移入してしまう。

それは娘も同じようで、男の子と一緒によるくまのお母さんを探してあげる。

「ママは、おさかな かいにいったんだよ~!!」と、

男の子たちにいっしょうけんめい教えてあげたりして(本当はお魚釣ってるんだけど・・・笑)。


よるくまがお母さんに会えたときは一安心。

わたしも昼間は子どもと離れて働いているので、

この本を読んでいると、どうしても泣けてきてしまう。

おうちのお風呂場のカーテンをバッて開ける後ろ姿も、

よるくまが「おかあさんは?おかあさんは?」って泣いちゃうところも、

ママに泣きながら抱きつくところも、

よるくまをおんぶしながらお母さんくまがお話しするところも、堪らない。

声に出して読んでいると、わたしに同調しちゃうのか、娘も涙ぐんできてしまうので、

よるくまがお母さんと会えたときは、二人で思いっきり「良かったね!!!」と言い合う。


最後のおやすみシーンの男の子の寝顔は、まるで、うちの子の寝顔みたい。

この子の寝顔を見たママパパは、みんなそう思うんじゃないかな。

とても、ぐっすりと、可愛い顔をして寝ているので、

そのまま私たちもおやすみモードに入ったりする。



「ママ、よるくまは、かわいいね」

男の子のマネをしてなのか、本当にそう思ったのかはわからないけど、

絵本を読み終わって娘がそうつぶやくので、

「そうだね。かわいいね。ゆいちゃんもね、と~~ってもかわいいよ!」

と言いながら、その小さなからだをぎゅ~っと抱きしめた。

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